モンテッソーリ教育をおうちで取り入れたい方に♪赤ちゃんのお世話がぐんと楽になる4つのコーナー

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- モンテッソーリ教育を新生児から取り入れてみたい
- ベビールームの準備中
- 新生児のお世話で悩んでいる
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赤ちゃんにとっても親にとっても過ごしやすいベビースペースの整え方を、モンテッソーリトレーナーのなつはなが解説します。
モンテッソーリ教育ってなに?赤ちゃんの自己教育力に注目👀
古くて新しい!モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育は、今から100年以上前にイタリアの女医、マリア・モンテッソーリによって考案されました。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏や将棋の藤井 聡太棋士もモンテッソーリ教育を受けていたことで知られています。そのため、「エリート育成のための教育法?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
モンテッソーリ教育のルーツは、貧困に悩む層のための保育所として、スラムの中心であったローマ・サンロレンツォに開設された「子どもの家」という施設にあります。
モンテッソーリが開設に携わった「子どもの家」には、普通の「おもちゃ」とは別に子どもが学習するための「教具」を置きました。
自由時間に子どもは「おもちゃ」で遊ぶかと思いきや、「教具」を自ら選び、真剣なまなざしで遊び始めたのです。さらに、乱暴で手がつけられなかった子どもも教具で遊ぶうちに穏やかになり、また自ら整理整頓を好むようになったといいます。
この出来事は「 サンロレンツォ の奇跡」と呼ばれ、現代においても多くの児童施設で取り入れられる伝統的な教育の基礎となっています。
このように「自主性」を重んじるモンテッソーリ教育では、「子ども」に関する考え方に特徴があります。
子どもは何もできない無力な存在だから、親が指導してあげなければならない。
子どもは何でも自分でするという「意思」も「能力」もある。親は環境を整えるサポート役。
このように、子どもは生まれた時から、自分で学び育つ「自己教育力」が備わっていると考えられています。
この「自己教育力」を基本としながら、新生児期から1歳までをどのように過ごせばいいのかまとめていきたいと思います。
赤ちゃんと両親にとって特別!生後8週間の「母子共生期」
安全だった胎内から誕生し、不安でいっぱいの赤ちゃんですが、そっと抱きしめてくれる父や母のの優しさにふれて、「外の世界もわるくない、信頼できる。」という社会に対する肯定感を初めて得ることができます。
これは、親にとっても同じことで、か弱い赤ちゃんを抱くことで、父として、母としての自覚が沸く大切な時期です。
この「母子共生期」に蜜で充実した時間を過ごせるかが、今後の親子関係に大きな影響を及ぼします。
この重要な時期を支えるのが、赤ちゃんをお迎えするためのインテリアです。
「母子共生期」に赤ちゃんに集中するためにも、出産の入院前に整えておきたいところです。
「いつもと同じ」がキーワード!「秩序の敏感期」
赤ちゃんは生まれて間もなくから、世の中の状況やルールを「秩序」として、どんどん吸収していきます。
しかし映像で焼き付けるように吸収するので、その位置や順番、方法が違うだけで、とてつもない不快感を覚えます。
このことを「秩序の敏感期」といいます。
赤ちゃんにとって、「いつもと違う」ことはこれから何が起こるのか分からない不安に繋がります。
そのため、「いつもと同じ」がとても大切であり、赤ちゃんの安心や落ち着きに繋がります。
インテリアを準備する上でも、「いつもと同じ」を重視しています。
妊娠中からできることは?赤ちゃんをお迎えする4つのコーナーを準備しましょう♪

親子が蜜で充実した時間を過ごすことができ、「いつもと同じ」で赤ちゃんを安心させるインテリアコーディネートが大切であることが分かりました。
ここからは、赤ちゃんに必要な場所を4つのコーナーに分けて紹介します。
授乳のコーナー

授乳を通してお互いに信頼関係を築けるように、赤ちゃんとじっくり向き合える環境をつくる必要があります。
- ひじ掛けがあり、ゆったり落ち着いて座れるソファ
- 授乳を中断しなくてもいいように、必要なものが手の届く範囲にある
親子ともに落ち着いて過ごすことができる、「いつもと同じ」授乳コーナーがあれば赤ちゃんも安心することができます。
おむつ交換のコーナー

腰に負担のかかりにくい高さのおむつ替え専用台を用意します。
何度も専用台でおむつを替えてもらう内に、赤ちゃんも予想がつき「ここにくればさっぱりしてもらえる♪」と理解するようになります。
1日に何度も繰り返されるおむつ替えが「暗く・きつく・つらい」時間から「明るく・楽しく・楽な」赤ちゃんとのコミュニケーションの時間になるように、おむつ交換コーナーの整備はとても大切です。
運動するコーナー

ハイハイなどの活発な運動はまだ先でも、頭上のモビールを眺めながら焦点を合わせたり、鏡に映る自分の姿を見るために顔を動かしたりといった運動をしています。
つかまり立ちを始めたりと次のステップで使う魅力的な「教具」を目に入る位置に置いておくのもポイントです。
寝るコーナー

生まれたばかりの赤ちゃんが1日のうちで、1番長く過ごす場所です。家の中でも、1番静かで空気のきれいな場所を選びます。
寝るコーナーも、場所を決めておくことで「ここにくれば眠るんだ」と理解するようになります。
モンテッソーリの赤ちゃんのお部屋まとめ

モンテッソーリ教育によると生後8週間は「母子共生期」、そのあとは「秩序の敏感期」という特別な期間です。
それぞれどのような時期なのかを事前に知っておくことで、赤ちゃんにとって過ごしやすいインテリアを整えることができます。
赤ちゃんのことを考えてお部屋を準備する時間はとても幸せな時間だと思います。
妊娠中に赤ちゃんのためにできることしたい!という方は、赤ちゃんをお迎えする4つコーナーの準備して出産後の生活をイメージしてみてはいかがでしょうか。